現代美術の巨匠と呼ばれているゲルハルト・リヒターの半生をモデルにした映画
『ある画家の数奇な運命』
を紹介します。
3時間超えの超大作です。
『ある画家の数奇な運命』予告編
『ある画家の数奇な運命』あらすじ
ナチ政権下のドイツ。芸術を愛する叔母の影響をうけながら生活を送っていた少年クルト。彼は、叔母から「真実はすべて美しい」という言葉を聞かされる。
しかし、叔母は精神を病み、その後ナチの安楽死政策によって命を奪われてしまう。
終戦後、クルトは東ドイツの美術学校で出会ったエリーと恋に落ちるが、彼女の父は叔母を死に追いやったナチの元高官だった・・
『ある画家の数奇な運命』見どころ
『ある画家の数奇な運命』(原題:Werk ohne Autor)は、2018年のドイツ映画です。第91回アカデミー賞外国語映画賞と撮影賞にノミネートされました。
日本公開は2020年10月2日(金)。
監督は、「善き人のためのソナタ」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。
主人公の青年画家クルトを演じるのは、「コーヒーをめぐる冒険」「ピエロがお前を嘲笑う」のトム・シリング。
クルトの恋人エリー役に「婚約者の友人」のパウラ・ベーア。
また、NetflixオリジナルSFドラマ「DARK ダーク」のオリヴァー・マスッチも出演しています。
激動の時代を生き抜く青年の葛藤と画家として開花するまでの半生を描きます。
本作は上映時間が189分!3時間を超える大作です。
「真実は美しい」という言葉の意味がどのように描かれるのか楽しみです。
主人公モデルになったゲルハルト・リヒターは、1932年ドイツ・ドレスデン(旧東ドイツ)生まれの現代アーティスト。彼の作品をオークションに出すと数十億円の値がつくそうです。羨ましいですね。
そんなリヒターが出した映画化の条件は、人物の名前は変え、何が事実か事実でないかは、絶対に明かさないこと。
時代の流れに翻弄されながらも自分を信じ続けた、若き芸術家の数奇な運命を描いた映画です。
『ある画家の数奇な運命』キャスト・スタッフ
キャスト
クルト・バーナート:トム・シリング
カール・ゼーバント:セバスチャン・コッホ
エリー・ゼーバント:パウラ・ベーア
エリザベト・マイ:ザスキア・ローゼンダール
アントニウス・ファン・フェルテン:オリヴァー・マスッチ
スタッフ
監督・脚本・制作:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
撮影:キャレブ・デシャネル
音楽:マックス・リヒター
プロダクション・デザイン:ジルク・ビューア
衣装:ガブリエル・ビンダー