異星人がメディアを悪用し、社会を支配していく世界を描く、ジョン・カーペンター監督SFサスペンス作品「ゼイリブ」を紹介します。
様々な情報が入り乱れている時代だからこそ観てほしい映画です。
『ゼイリブ』予告編
『ゼイリブ』あらすじ
アメリカの肉体労働者ネイダは、貧富の差が激しい社会の中で懸命に生きていた。
そんなある時、ネイダは偶然にエイリアンと人間を見分けることが出来る特殊なサングラスを手に入れる。
そして、異星人により、世の中がメディアの強力な力で洗脳され支配されていたことに目覚める。
『ゼイリブ』見どころ、ネタバレ感想レビュー
『ゼイリブ』(原題:They Live)は、1988年製作のアメリカ合衆国のSF・ホラー映画です。
内容は風刺作品であり、物質至上主義に対する警告、一部の特権階級がメディアを悪用して人々を洗脳し、社会を専制的に支配していることに対する批判メッセージがこめられています。
監督は「遊星からの物体X」「透明人間」のジョン・カーペンター。
主演は、プロレスラーで俳優のロディ・パイパー。
他に「アルマゲドン」のキムジー将軍役で出演したキース・デイヴィッド。
音楽から演出までカーペンター監督のケレン味のある映画。
ロディ・パイパーとキース・デイヴィッドの格闘のシーンを6分間にわたって流したり。
物語が進むにつれ、登場人物たちがどんどん散っていくのもカーペンターらしいです。
ラストもカーペンターらしい、ぶった切ったような終わり方で、後は観る側に判断を委ねています。
B級テイスト全開の映画ですが、改めて見直すと、メディアの影響力は強いという事を感じました。
映画を観て思い出したのが、最近はあまり出てきませんが、みのもんたが司会をしていた「おもいッきりテレビ」。
この番組内で、これは体に良いという食品や食材が紹介されると、放送直後から数日間にかけ、番組で紹介された物がスーパーで品薄になるという現象が起こっていました。
こうした情報を鵜呑みにする現象は「みのもんた症候群」と呼ばれていました。
何か有名人だから信用してしまう、テレビで紹介されていたから買ってしまう、という流れは今も続いている気がします。
これは意図的な洗脳とはちがうと思いますが、新型コロナウイルスの例でも、トイレットペーパーが無くなっている、という状況をテレビが報道すると、近所のスーパーでもペーパーが品切れになる!
納豆を食べると抵抗力がつく、という情報が流れると、やはり納豆がスーパーの棚が無くなっている!
情報媒介となるテレビやネットの力には、とても恐ろしいものを感じます。
もちろん、中にはクラウドファウンディングの呼びかけによって、本当に世の中のためになる事業を応援出来ることも事実。
本当や嘘、様々な情報が流れている激動の時代、振り回されないように自分で考えて行動するように心がけていきたいものです。
『ゼイリブ』ネット動画配信サービス
※2020年8月時点の情報です。最新の配信状況は公式サイトにてご確認下さい。
『ゼイリブ』DVD・ブルーレイ
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『ゼイリブ』4Kレストア版 Ultra HD Blu-ray
2020年10月14日発売予定!
2018年に制作されたインタビュードキュメンタリーも特典に入っている『ゼイリブ』の4Kレストア版マスターがUHD(Ultra HD Blu-ray)リリース!
より鮮明にクリアになった画面でカルト作品を観ることが出来ます。
ジョン・カーペンター監督による伝説のカルト映画「ゼイリブ」が最新4Kレストア版マスターでUHD(Ultra HD Blu-ray)リリース!
【特典映像】
日本初となる約1時間の新規コンテンツを含む特典映像を収録!
★・・・新規特典映像(DISC-2にのみ収録)
・SUBVERSION: EXPOSING JOHN CARPENTER’S THEY LIVE(2018年に制作された最新インタビュードキュメンタリー)★
・Original EPK: The Making of They Live (メイキング映像)★
・John Carpenter profile(ジョン・カーペンター監督紹介映像)★
・Roddy Piper profile(ネイダ役ロディ・パイパー紹介映像)★
・Meg Foster profile(ホリー役メグ・フォスター紹介映像)★
・”He Lives”(ジョン・カーペンター監督2013年インタビュー)
・スチール・ギャラリー(動画形式)
・オリジナル予告編引用元:Amazon.co.jp
『ゼイリブ』キャスト・スタッフ
キャスト
ロディ・パイパー
メグ・フォスター
キース・デヴィッド
スタッフ
監督: ジョン・カーペンター
製作: ラリー・フランコ
製作総指揮: シェップ・ゴードン アンドレ・ブレイ
原作: レイ・ネルソン
脚本: フランク・アーミテイジ (ジョン・カーペンター)
撮影: ゲイリー・B・キッブ
音楽: ジョン・カーペンター アラン・ハワース