50年代アメリカの田舎街を舞台に起きる、謎の現象を描いた「ヴァスト・オブ・ナイト」を紹介します。
独特の臨場感がある、Amazonプライムビデオで配信中の映画です。
ヴァスト・オブ・ナイト 予告編
ヴァスト・オブ・ナイト あらすじ
1950年代のニューメキシコ州の田舎街カユーガ (架空の街) では、高校のバスケ試合が行われていた。同じ頃、人気ラジオDJエベレットと電話交換手のフェイは、正体不明の電波の存在に気がつく。
電波の存在の正体を突き止めようとするエベレットとフェイの前に、謎の人物から電波の正体を知っているとの連絡が入る。
ヴァスト・オブ・ナイト 見どころ・感想
「ヴァスト・オブ・ナイト」(The Vast Of Night)は、元々は自主制作された映画を、Amazonが権利取得したものです。
「ヴァスト・オブ・ナイト」は、アメリカの映画評論サイト「ロッテントマト(Rotten Tomatoes)」の批評家の評価では、92%と高い支持を得ています。
一方、同じサイト内の一般視聴者の評価は63%と決して高いものではないです。
Amazonプライムでの日本語レビューでも、どちらかというと低評価のレビューが目立ちます。
管理人自身も、一般ウケする内容ではないなと感じました。前半は会話のシーンが多く、中だるみしそうになりました。
それでも、観終わった後、強く印象に残ったものがありました。
それは、DJ青年と電話交換手の少女の二人が、不思議な現象に巻き込まれていく時の臨場感が強く心に残ったからです。
「ヴァスト・オブ・ナイト」では、静かな夜の田舎街の雰囲気が、観客に強く印象されるように描かれています。
街の多くの住民たちが、バスケットボールの試合観戦のため体育館に集まっている一方、静かになった他の場所では不可思議な現象が起きている、という設定。
主人公たちと一部の人以外、謎の電波の事象は知られていません。
自分たちしか知らない、という怖さ。
映画を観ている側は、主人公たちと一緒に、静けさの中で起きる怪奇現象を体験をしていきます。
この映画で伝えたい内容は、ストーリーの面白さ、というよりは、不思議な現象に巻き込まれていく過程の臨場感なんだと思います。
ですので、マーヴェルのような、早い展開のあるストーリーを期待している人向けの映画ではないです。
実験的な映画が好きな人、映画全体から伝わってくる雰囲気、臨場感を楽しみたい人には一押しのSF映画です。
ヴァスト・オブ・ナイト 動画配信
ヴァスト・オブ・ナイト キャスト・スタッフ
キャスト
シャイアン・バートン
グレゴリー・ペイトン
ゲイル・クロナウアー
スタッフ
監督アンドリュー・パターソン