観た!『TENETテネット』固まった脳を溶かしてくれたノーラン映画 ネタバレ感想レビュー

  • 2020年9月21日
  • 2021年3月8日
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1回観ただけでは、訳がわからない映画でした。

なのに、もう一度観たくなる不思議な感動がありました。

「メメント」と同じ、観る人の想像力が必要となってくる映画です。

ノーラン監督のあえて説明しない・・という開き直りがこの映画でも感じられ、「メメント」よりも難しく感じました。

 

時間を逆行するためのマシーンが誰がどのように作ったのか、等・・詳しい説明がほとんどなく物語が進みます。

「インセプション」でもそうでしたが、夢の中に入るマシーンの説明が無いまま当たり前のように登場人物たちが使用している世界が描かれていました。

ノーラン監督の映画って説明がないままストーリーが進む事が多いので、途中で混乱する時があります。

 

ラストの戦闘シーンでも、時間の逆行と正常な流れの関係が難しく、後ろ向きに歩いているかと思いきや、普通に歩いていたり、ストーリーは既に???の状態。

 

ただ、あまり説明しすぎるのもかえって面白くなく、その意味不明な部分が逆に良い刺激になりました。

ノーラン監督の「あえて説明しない」という作風が、逆に作品に奥行きを与えてくれているのかもしれません。

 

水は上から下に流れるのが当たり前、という普段の常識を崩してくれ、物事は別の角度から観ると新しい発見があるかも、と感じさせてくれました。

一回観てもういいや、という映画ではなくて、もう一度見直したい!と感じた映画です。