カルト的人気を誇る映画「ダークシティ」「クロウ飛翔伝説」のアレックス・プロヤス監督デビュー作、『スピリッツ・オブ・ジ・エア』を紹介します。
神秘的で不思議な映像と音楽、個性豊かなキャラクターたちを通して、人が抱く希望と現実との葛藤を描いたSFファンタジーです。
アート系の不思議な映画を見たい人に一押しの映画です。
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『スピリッツ・オブ・ジ・エア』 予告編
『スピリッツ・オブ・ジ・エア』 あらすじ
荒野の家に住む足の不自由なフェリックスは、手作りの飛行機で空を飛び、いつかこの場所からの脱出する、という夢を見ていた。一方、妹のベティは十字架に囲まれながら、ここを一生離れてはいけない、という父の遺言を守り暮らしていた。そんなある日、ひとりの逃亡者の男が現れる・・
『スピリッツ・オブ・ジ・エア』 感想・レビュー
『スピリッツ・オブ・ジ・エア』(原題Spirits of the Air, Gremlins of the Clouds)は1988年に発表された映画です。
同年のオーストラリア・アカデミー賞にて最優秀美術賞・最優秀衣装賞にノミネートされ、第1回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて審査員特別賞を受賞しており、今回デジタル・リマスター版として復活しました。

監督のプロヤス監督は「ダークシティ」「クロウ飛翔伝説」「アイロボット」等の映画で、人やロボットの意識・魂をテーマにした作品を発表しています。
独自の世界観を持つ監督で、映画を観ている人に、いったんその世界観に慣れさせておき、後半でそれらを覆すストーリー展開を見せてくれたりと、とても想像力を刺激してくれる映画を撮る監督です。

そんなプロヤス監督の今回のデビュー作も、砂漠を舞台にした異空間の映像と、空を飛びたい男の想い、そしてピーター・ミラーの哀愁漂う音楽がミックスされて、まさに監督の世界観全開!という感じ。
この飛行機、どう見ても飛ばないだろう・・と思っても、そこはファンタジーです。
ベティ役のライズ・デイヴェイスの個性的な衣装が、シーンごとに変化していくのも、とても面白かったです。

偏執的気質の妹ベティは、亡くなった父親の墓を大切に守って、今の土地から離れないという思いを強く持っています。
兄のフェリックスは、そんな妹を守りたい思いと、自身の空と飛びたい、という気持ちとの間で葛藤します・・

プロヤス監督のデビュー作は、奇をてらった感もあり、キャラクターのアクが強すぎるようにも感じましたが、ここでも人の持つ魂の想いをテーマに描いています。
現実の絶望と、夢を叶えるために努力することへの情熱・・
家族を大切にするため、その土地に縛られて自由になれない、そんな男の「希望」と「現実」のジレンマがしみじみ感じられ、なんとも言えない余韻を残し、想像力を刺激させてくれました・・・
『スピリッツ・オブ・ジ・エア』 ネット動画配信サービス
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『スピリッツ・オブ・ジ・エア』 キャスト・スタッフ
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