ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』を紹介します。
家族のための仕事が、逆に家族との時間を奪い、一家が疲弊していく姿を描いた作品です。
働く意味や働き方の問題など、様々な疑問を持っている人には是非観てほしい作品です。
※2020年９月時点の情報です。最新の配信状況は公式サイトにてご確認下さい。
家族を想うとき 予告編
家族を想うとき あらすじ
妻と2人の子供とイギリス・ニューカッスルで暮らすリッキーは、ある日マイホームの夢を叶えるため、ドライバーとして独立することを決意する。
妻も介護福祉士として働き詰めの毎日。頑張る2人だったが、中々家族との時間を持つことが出来ず、子供たちは寂しさを募らせていくのだった・・
家族を想うとき 見どころ・感想・レビュー
『家族を想うとき』（原題Sorry We Missed You）は2019年に公開されたイギリス・フランス・ベルギーの映画です。
監督は、2016年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『わたしは、ダニエル・ブレイク』のケン・ローチ。
グローバル経済が加速している中、世界のあちこちで起きている働き方の問題と、急激な時代の変化に翻弄される現代の家族の姿を描いた問題作です。
本作では、雇われている人間の心情や健康は関係なく、人間が効率優先のシステムの一コマのように描かれていて、観終わったあと怒りと悲しいものを感じました。
労働者の健康や安全さえも保証されない社会が当たり前になってしまったら、それこそ本当の弱肉強食の世界になってしまいます。
企業の問題、というよりは社会全体の問題なんですね。
これからは企業任せではなく、自分自身がこの先どのように生きていくのか、真剣に考えないといけない時代になっていくんでしょうね。
それでも、真面目に働く人間がちゃんと報われて、社会システムの奥に温もりがある、そんな世の中になってほしいです。
家族を想うとき 動画配信サービス
※2020年９月時点の情報です。最新の配信状況は公式サイトにてご確認下さい。
家族を想うとき キャスト・スタッフ
キャスト
(リッキー)クリス・ヒッチェン
(アビー)デビー・ハニーウッド
(セブ)リス・ストーン
(ライザ・ジェーン)ケイティ・プロクター
(マロニー)ロス・ブリュースター
スタッフ
監督：ケン・ローチ
音楽：ジョージ・フェントン
脚本：ポール・ラヴァーティ
製作：レベッカ・オブライエン
※2020年９月時点の情報です。最新の配信状況は公式サイトにてご確認下さい。