ドイツ初のNetflixオリジナルドラマ「ダーク」の待望のシーズン3が、2020年6月27日に公開。
あまり騒がれていない海外ドラマですが、意外と面白くて、管理人はシーズン2まで一気に観てしまいました。
CGを派手に使ったアクション映画に飽きた人や、ストーリーを重視をする人には観ていもらいたいドラマです。
「ダーク」予告編
「ダーク」シーズン2までの感想レビュー
シーズン1では、ドイツの小さな町ヴィンデンで少年の失踪事件が発生することから始まります。不安がる住民は犯人を見つけようとしますが、その背後には複雑な運命の問題が隠されていた、というもの。
最初は、何か森の中に異常者がいて、子どもたちをさらっているサイコサスペンスなのかな?と思っていましたが、実はもっと複雑なストーリーでした。
「昨日と今日と明日は順番に続いていない。終わりがなくループしているのだ。」
「未来も過去に影響を与える」
等など・・どこか哲学的な言葉も出てきて、不思議な世界観を生み出しています。

伏線があちこちに張り巡らされたストーリ展開、そして絶望の運命に抵抗する人々の姿に、ついついどうなるのか気になって時間が経つのも忘れてしまいました。
シーズン2の最後は、多次元宇宙の世界観まで描かれ、シーズン3に受け継がれました。
このドラマのマイナス面をあえて挙げるとするなら、それは「暗い」ということです。
過去と未来と現在の、それぞれの運命が入り乱れて複雑な人間関係が生んでいます。それらが様々な問題を生み出し、登場人物全員がそこから逃げ出そうともがいています。
暗い因果関係からとにかく開放されたい!という人々。
自分で運命を選択したら、それも大きな運命の一コマだった、という皮肉の展開。
毎回、登場人物たちが暗い表情をしています。

シーズン3で、さらに絶望感がましたらイヤだな~
ドラマの中だけではなく、普段の日常でも逃げ出したい、という思いに自分達は駆られることがあります。
その暗い運命から這い上がろうとする人たちの勇気と希望を描くために、このドラマには絶望感が必要なテーマなのかもしれません。
せめてラストでは、登場人物たちが暗い運命から開放されるハッピーエンドを期待しているのですが、果たして・・

哲学的なテーマが含まれており、ワイワイと楽しむよりは、じっくりとストーリーを堪能したい大人向けのSF海外ドラマです。
※15歳未満の未成年者の視聴は推奨していません。