これまで、何度も映画化ドラマ化された名作小説「若草物語」。
今回「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督が、新しい視点で撮った「若草物語」が公開されます。
予告編に出てくる「女の幸せが結婚だけなんておかしい、でも、どうしても孤独なの」というジョーのセリフに共感の声も。
ストーリー・オブ・マイ・ライフ 予告編
ストーリー・オブ・マイ・ライフ あらすじ
19世紀アメリカ。
マーチ家の四姉妹の次女ジョーは、小説家になるのが夢。情熱的な性格から周囲とぶつかることもあるが、同時にとても家族思い。
幸せな結婚をしたいと感じている長女メグ、控えめだけど優しい心を持つ三女ベス、お金持ちに憧れてジョーともぶつかる四女エイミー。個性豊かな姉妹が、それぞれ自分自身の生き方を見つめ成長していく。
ストーリー・オブ・マイ・ライフ 見どころ・概要
「ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語」(原題 Little Woman)は、ルイーザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」が原作の映画です。貧しいけど仲睦まじい四姉妹が、大人の女性に成長していくストーリーは、多くの読者・視聴者の共感を得てきました。
本作は、第92回アカデミー衣装デザイン賞を受賞。また、アメリカの辛口レビューサイト「ロッテントマト(Rotten Tomatoes)」でも、批評家95%、一般92%という高い評価を受けました。
アメリカでは2019年12月25日クリスマスに公開されています。
日本公開は、当初2020年3月27日予定でしたが、新型コロナの影響で公開が延期になっていました。
しかし、無事6月12日に公開が決定しました♫
「若草物語」の舞台となる19世紀アメリカは、まだ女性の権利が抑圧されていた時代です。
そのような時代に、小説家の夢に情熱をかけ、夢のために幼馴染のプロポーズを断り、同時に孤独感にさいなまれる彼女の姿は、現代女性にも訴えかけるものがあるようです。
自分らしい生き方を求めていくと、一方で手放さないといけないものがある・・
ジョーの気持ちに共感する女性は沢山いるようです。
【公開延期のお知らせ】
3月27日(金)に劇場公開を予定しておりました『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の公開を、初夏に延期いたします。
詳細につきましては、本作のオフィシャルサイトをご確認ください。https://t.co/zBRQo2Fzb8
— ソニー・ピクチャーズ映画部公式 (@SPEeiga) March 3, 2020
監督・脚本は、アカデミー賞5部門にノミネートされた「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ。
本作では、これまでの映画「若草物語」と違い、大人になってからの四姉妹に焦点を当てています。
ガーウィグ監督は、原作を読み直した際、大人になった四姉妹が少女時代の純粋な心を守るために葛藤している姿が描かれている事に気が付きました。
「過去に想像した自分と現在の自分が隣り合っている」という視点に心を打たれ脚本を書き上げたそうです。
監督のインタビュー映像です。
主人公ジョーには、「レディ・バード」でゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞した、アイルランドの女優シアーシャ・ローナン。
メグ役には「ハリーポッター」シリーズのハーマイオニーを演じたエマ・ワトソン。
べス役は、TVシリーズ「KIZUー傷」で注目を集めた新進女優エリザ・スカンレン。
エイミー役には、2020年11月日本公開予定「ブラック・ウインドゥ」で、主人公の妹を演じているフローレンス・ピュー。
可愛い魅力あるキャストが、マーチ家の四姉妹を演じています。
そして、ジョーに恋するローリー役は、クリストファー・ノーラン監督「インターステラー」に出演したティモシー・シャラメ。彼は「君の名前で僕を呼んで」で、第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
マーチおばさんに「マディソン郡の橋」に出演したメリル・ストリープ。
本当に豪華キャストが勢揃いですね!
📕今日3月6日は「若草物語」の著者ルイーザ・メイ・オルコット没後132年🖋#エマ・ワトソン #シアーシャ・ローナン #ティモシー・シャラメ ら豪華キャストたちが、今なお愛され続ける「#若草物語」への想いを語る舞台裏映像🎥
『#ストーリー・オブ・マイライフ/#わたしの若草物語』 初夏全国公開🎞 pic.twitter.com/q7VzO4b1Rj
— ソニー・ピクチャーズ映画部公式 (@SPEeiga) March 6, 2020
本作は、アカデミー賞衣装デザイン賞を獲得しているだけに、ジョーはじめ登場人物たちが身につけている豪華で華やかな衣装にも注目です。
衣装デザイン担当は、2012年「アンナ・カレーニナ」でもアカデミーデザイン賞を受賞しているジャクリーン・デュラン。本作で2度目のオスカーを獲得しました。
デュランは「男に生まれたかった」というジョーの衣装に男のもののデザインを取り入れたり、衣装の色も、四姉妹がお互いを引きたつようなデザインにするなど工夫したそうです。
ローリー役のティモシー・シャラメが来ている衣装は、デュランが1800年代の絵画を参考資料にデザインしています。
ティモシー・シャラメのスーツ姿が『#ストーリー・オブ・マイライフ/#わたしの若草物語』から一挙公開✨https://t.co/w8eL3tB6YN
1800年代の絵画から着想得た美麗衣装🍀#若草物語 #ティモシー・シャラメ ティモシーシャラメ @SPEeiga
— THE RIVER (@the_river_jp) February 28, 2020
ティモシー・シャラメをはじめ、「若草物語」キャストによるシーン解説の動画配信です。四姉妹の髪型から衣装、小道具まで細部に気を配った監督やスタッフの熱意も感じられます。
ところで、本作のプロデューサー、エイミー・パスカル、ロビン・スウィコード、デニーズ・ディ・ノヴィの三人は、1994年版「若草物語」(ウィノナ・ライダー主演)にも制作・脚本等の形で携わっています。
1994年版では、現代女性の心に共感できる内容になっていたことから、今回も同じように、多くの女性ファンの感情に訴えかける内容になっているものと思われます。
グレタ・ガーウィグ監督の「若草物語」は、どのような魅力になったのでしょうか。
家族を大切にして小説家を夢見るジョー、そしてメグ、ベス、エイミーの四姉妹が自分らしく生きる姿をスクリーンで観れるのが楽しみです。
過去の「若草物語」を映画化した作品紹介はこちらから↓
ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語 関連書籍
「ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語」の関連書籍をご紹介。映画の魅力をもっと感じてみましょう。
「グレタ・ガーウィグの世界 ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」
制作の舞台裏など、出演陣やスタッフ、そして監督の想いがヒシヒシと感じられるメモリアルブックです。
これ一冊が豪華なアートブックという感じ♫
映画の1シーンや、登場人物達が身につける豪華な衣装やセット等の写真がとてもキレイです。
そして、この本で面白い!と感じたのは、マーチ家の食卓に並んでいる「山盛りのペパーミントアイスクリーム」や、「マーミーのバースデーケーキ」等のレシピ(作り方)が実際に載っているところ。美味しそうなキレイな写真も載っているので、見ただけで食べたくなります。
映画の魅力がたっぷり詰まった、是非とも手にしておきたい一冊です。
ただし、限定2000部で増刷の予定は無いそうです!お求めはお早めに。
「若草物語」原作本
ルイーザ・メイ・オルコット女史の自伝的傑作小説「若草物語」。様々な困難にあいながらも、個性を輝かせ、大人の女性に成長してゆく四姉妹を、美しい絵巻のように描き出した名作です。他に「続若草物語」「第三若草物語」「第四若草物語」があります。
今まで映画化されているのは、主に「若草物語」「続若草物語」です。
ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語 サントラ
「ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」オリジナル・サウンドトラックです。音楽を手掛けたアレクサンドル・デスプラは『グランド・ブダペスト・ホテル』『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞しています。
ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語 キャスト・スタッフ
キャスト
・ジョー:シアーシャ・ローナン
・メグ:エマ・ワトソン
・ベス:エリザ・スカンレン
・エイミー:フローレンス・ピュー
・マーチ夫人:ローラ・ダーン
・マーチ伯母さん:メリル・ストリープ
・ローリー:ティモシー・シャラメ
スタッフ
監督:グレタ・ガーウィグ
脚本:グレタ・ガーウィグ
制作:エイミー・パスカル、アーノン・ミルチャン、ロビン・スウィコード、デニーズ・ディ・ノヴィ
衣装:ジャクリーン・デュラン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
撮影:ヨリック・ル・ソー
編集:ニック・ヒューイ
参考書籍:グレタ・ガーウィグ+ジーナ・マッキンタイヤー著、訳者 富永晶子「グレタ・ガーウィグの世界 ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」発行元DU BOOKS