ホアキン・フェニックス主演・トッド・フィリップス監督の大ヒットした「ジョーカー」のレビューです。
この映画を観て感じたのは、本当の絶望ってなんだろう、という事です。
※2020年7月時点の情報です。最新の配信状況は公式ページにてご確認ください。
ジョーカー 予告編
ジョーカー あらすじ
アーサーはコメディアンを夢見る心優しい青年。彼は「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、ピエロの大道芸を演じる生活をしていた。笑いのある人生は素晴らしいと信じていたのだが・・
ジョーカー 感想・レビュー
※管理人の独断と偏見の感想です。
管理人が「ジョーカー」を見て感じたのは
「ここまで、色々と嫌なことがあると、ひねくれちゃうよね。」
という思いです。
絶望感から誕生した悪の権化なのに、何故か共感出来ました。
さすがに、犯罪はまずいけど。
ただ、やはりフィクションです・・
どんなに絶望的な状況を描いても、それは創作なんだよね・・と感じました。
管理人自身も、「ジョーカー」で描かれているどん底の状態を共感しても、自分が恵まれた環境で感じてることは本当なの?という想いがあります。
こういう事を言い出すと、全ての映画にも当てはまってしまうのですが、「ジョーカー」に関しては、主人公がここまで落とされてしまうと、逆にそれがリアルに感じられなかった部分もあるのです。
監督のトッド・フィリップスは、ジョーカーのモデルの一人は、喜劇王チャールズ・チャップリンだと語っているようです。
チャップリンも、小さい頃は貧窮生活に陥ります。母親は精神に異常をきたし施設に収容されてしまいます。
どん底生活のチャップリンは、貧民院・孤児学校を渡り歩き、あらゆる職を転々としました。時には泥棒まで働いたそうです。その傍ら俳優斡旋所に通い、木靴ダンスの一座に加わります。その後、父がアルコール依存症で死去・・
映画「ジョーカー」の内容と重なる部分があります。
モデルがいることで、ストーリーにリアリティが加わるとは思います。
でも、フィクションです。
こういうことは、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」でも感じました。
こちらでは、両親から愛情を受けたバットマンと、親から虐待されたジョーカーの対決が描かれています。
愛というものを徹底的に否定するヒース・レジャー演じるジョーカーは怖いものがありました。
「ダークナイト」も「ジョーカー」も、観終わったあとショックを受けたのは確かです。
ただ一方で、これってフィクションなんだよね、という思いが出てくるのです。
そして、映画館の座席に座ってポップコーンを食べながら感じる絶望感ってなんだろう、という思いです。
本当の絶望感なんて知りたくありませんが。
今回、映画に共感できたのは、普段感じている世の中の理不尽な出来事に対しての疑問を、スクリーン上でジョーカーが演じてくれたからだ、という思いもあります。
映画なので、感じ方は人それぞれです。
人の不幸が美しく見えてしまうのは、幸せな証拠なのかもしれません。
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ジョーカー キャスト・スタッフ
キャスト
(アーサー・フレック)ホアキン・フェニックス