制作費8000万ドルの失敗作?SF映画「サウンド・オブ・サンダー」お気に入りの部分

  • 2020年7月6日
  • 2021年3月2日
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職人監督ピーター・ハイアムズの映画「サウンド・オブ・サンダー」を紹介します。

時間旅行中に過去を変えた行為が、未来に大きな影響を与えてしまう、というSFパニック映画です。

失敗作と言われていますが、SF映画としての魅力を感じた映画です。

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「サウンド・オブ・サンダー」予告編

「サウンド・オブ・サンダー」あらすじ

西暦2055年、人類はタイムトラベルの開発に成功し、富裕層たちが白亜紀で恐竜狩りをする、というツアーが行われていた。

あるタイムトラベルで、客の一人が白亜紀で蝶を踏んでしまい、生態系の進化に変化が生じてしまう。その影響は、2055年の世界にタイムウェーブ(進化の波)となり人類に迫っていた。

「サウンド・オブ・サンダー」見どころ・感想

「サウンド・オブ・サンダー」は、レイ・ブラッドベリの短編小説「雷のような音」(短編小説集『太陽の黄金の林檎』収録)を原作にした2005年にアメリカで公開された映画です。

過去を変えたために、未来が変化してしまう事象が起こり、それを食い止めようとする人たちの姿を描いています。

 

「サウンド・オブ・サンダー」は、制作費8000万ドルをかけたのに、興行収入は約1200万ドル!という結果に終わりました。

製作中は、制作会社が倒産したり、撮影現場が水害に襲われたりと、色々と災難に遭っています。

それが原因で予算不足になったせいか、明らかにCGと分かるシーンもあり、本当に残念な映画です。

ストーリーの方も、近年の海外ドラマの方が、余程凝っているように感じます。

批評家の評価も良いものではありません。

 

それでも、管理人がこの映画が好きな理由には、SF映画のもつ想像力や感動があったからです。

ラストで、未来からやってきた主人公のメッセージを過去の主人公が受け取る、という流れに不思議な感じを受けました。

それまで頑張ってきた主人公の存在は、過去を正すことで消えてしまった、という切なさと、別の時間から受け継がれた想いが、新しい時間で続いていく、ラストの余韻にどこか惹かれました。

 

また、時間の波が押し寄せ、世界が変化してしまう、という設定にも考えさせれるものがありました。

人間が、自然界の流れをいじってしまうと、しっぺ返しを食らうという設定はよくありがちな内容ですが、実際に2020年時点で、地球温暖化の影響で世界中が混乱しています。

 

ちなみに管理人の弟は、この映画を見て

「つまんねえ」

の一言で終わりました。

この映画、ツッコミどころは満載です。

ただ、チープと言われようが、B級テイストと言われようが、どこか気に入っている映画です。

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サウンド・オブ・サンダー キャスト・スタッフ

 

キャスト

(トラヴィス・ライヤー博士)エドワード・バーンズ
(ソニア・ランド博士)キャサリン・マコーマック
(チャールズ・ハットン)ベン・キングズレー
ジェミマ・ルーパー
デヴィッド・オイェロウォ
ヴィルフリート・ホーホルディンガー
コーリイ・ジョンソン

スタッフ

監督ピーター・ハイアムズ

脚本トーマス・ディーン・ドネリー、ジョシュア・オッペンハイマー、グレッグ・ポイリアー

原作レイ・ブラッドベリ『雷のような音』

製作ハワード・ボールドウィン、カレン・ボールドウィン、モシュ・ディアマント、アンドリュー・スティーヴンス

製作総指揮エリー・サマハ、ロマーナ・シサローヴァ、ジョン・ハーディ、リック・ナサンソン、イエルク・ヴェスターカンプ、ウィリアム・J・イマーマン、ブレック・アイズナー

音楽ニック・グレニー=スミス

撮影ピーター・ハイアムズ

編集シルヴィ・ランドラ