天才彫刻家アルベルト・ジャコメッティの晩年を描いた伝記映画「ジャコメッティ 最後の肖像」を紹介します。
せっかく描いた絵を塗り潰して、何度も描きなおすジャコメッティ行為に、モデルも周囲の人間も振り回されていく姿がユーモラスに描かれています。
人間模様がとても笑撃的です。
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ジャコメッティ 予告編
ジャコメッティ あらすじ
1964年のパリ。作家のジェイムズ・ロードは、友人のアルベルト・ジャコメッティから肖像画のモデルを依頼される。巨匠の仕事を間近で見られるチャンス!と張り切るロードだったが、モデルの依頼が18日にも及ぶことになるとは予想もしていなかった。
ジャコメッティ みどころ・感想
アルベルト・ジャコメッティ(1901~1966)は、長く引き伸ばされた、針金のように極端に細い人物彫刻で知られているスイスの彫刻家です。
この映画では、そんなジャコメッティのユーモラスな人間模様が描かれています。
この映画のみどころは、ジャコメッティのこだわりと、モデル男性ロードとの駆け引きの部分。
せっかく描いたのにまた塗りつぶす、という行為が延々と続くいていき、ロードも帰国することもできず、次第にイライラしてきます。
そのやり取りが、とてもユーモラスな内容になっています。
そして、ロードが描くことを終わらせるためにアイディアを出していくシーンも、何だか人間臭くてホノボノします。
芸術というものは、どこまでいっても限りがないものなんですね。
ところで、天才と呼ばれる人たちは、普通人とはちがうものを持っているイメージが強いです。
それが、ワガママだったりする場合も。
今回映画を見て感じたことの一つに、世の中に認められている芸術家なら、多少不道徳な事をしても許されていいものだろうか、という事です。
奥さんの前で平気で愛人と仲良くするジャコメッティ。
生活を壊してまで表現活動をするのってどうなんだろう?
と感じてしまいます。
とは言え、映画の最後は、常にジャコメッティを想っていた奥さんが支えになりジャコメッティも安心します。
芸術表現って難しいですが、身近な人間と仲良くするのはもっと難しいのかもしれません。
身近な人間に愛情表現をすること・・
それも芸術のような気がします。
ジャコメッティ 動画配信サービス
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